【出張マッサージ】品川でセラピスト（女性）になる前に知りたいツボの由来や原理

ツボと東洋医学との関係

医学には大きくわけて、手術や薬を用いて病気やケガの治療を行う「西洋医学」と病気やケガの原因の除去を目的にした「東洋医学」の2つの種類があります。江戸時代に西洋医学が伝わるまでは、日本では東洋医学に基づいた治療を行っていました。

東洋医学とは、古代中国で誕生した2,000年以上の歴史のある医学理論です。生命エネルギーである「気」、血液の「血」、リンパ液や胃液などの血液以外の液体の「水」の3つがスムーズに体内を流れている状態を健康な状態だと考えています。また、気・血・水はお互いに影響し合っており、どれか1つに異常が出て全体のバランスが崩れると体調不良を招いてしまいますので、健康な状態を維持するためには気・血・水のバランスを整えることが重要だと考えられています。

ツボとは

人の身体には700個のツボが存在しており、そのうち361個がWHOに認められています。ツボは、東洋医学で生命エネルギーを意味する「気」の概念に基づいており、気と血は身体中に張り巡らされた「経路」を通り内臓や筋肉、皮膚などに働きかけます。

経路には気と血が出入りするための「経穴」があり、この経穴のことをツボと呼んでいます。経路に沿ってツボは身体に無数に存在しており、ツボを刺激することによって気と血の流れを調節し、経路とつながっている内臓や筋肉、皮膚などを正常な状態にします。東洋医学では、針や灸を用いてツボを刺激する鍼灸、指でツボを刺激する指圧などツボや経路を利用した治療を行っています。

ツボは身体の不調を探るためのチェックポイント

西洋医学では悪いものを取り除いて治しますが、東洋医学では自然の摂理に従い身体のバランスを整えて健康にします。身体のバランスを整えるためには、身体のどこに不調があるのか、治療のポイントがどこにあるのかを探る必要があり、ツボをチェックポイントとして確認します。全身に張り巡らされた経路の上に、無数に存在するツボをたどっていき不調の原因を探し当てます。

有名なツボ

身体に無数に存在しているツボの中には、名の知られているツボが多数あります。ツボは大きいツボでも米粒大ぐらいの大きさしかありません。ツボを見つけるには、大体のツボの位置の周辺を押さえて、痛気持ちよさを感じたポイントをツボと判断します。

・足三里（あしさんり）

足の主要なツボである「足三里」は、足の陽明胃径と呼ばれる経路上に存在し、胃と大きな関わりがあります。

・三陰交（さんいんこう）

3つの経路が交わる「三陰交」は、別名「女性の三里」とも呼ばれていることからわかるように生理痛や冷え性などの女性特有の症状に関係しています。